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外遊び (小平市の昔話)

更新日: 2010年(平成22年)1月1日  作成部署:企画政策部 秘書広報課

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私が子どものころは、みんな、学校から帰ると、かばんを縁側に放り出して、急いで遊びに行ったもんだよ。今はクラスの友達と遊ぶことが多いみたいだけど、昔はいつも近所の友達と遊んでいたね。空き地や道路、農家の広い庭などがたまり場で、そこに行けば必ず誰かがいるの。

はじめは縄跳びや、ゴム段、石けりなんかしていてね。そのうちにだんだんと大勢になってくるでしょ。そうなると、かくれんぼや鬼ごっこ、木鬼、缶けりなんかの、みんなで出来る遊びをするの。今と違って庭が広いから、隠れるところはいくらでもあったんだよ。みんな弟や妹も連れてくるでしょ。それで大きな子から小さな子までいっしょになって遊ぶんだよ。物置や農機具などをしまってある納屋に入って怒られたり、暗いところに隠れて、小さな子が泣き出したりしてね。それはもうにぎやかだったよ。

なかには遊び方がうまくて、面倒見のいい年上の子がいてね、その子の言うことは、みんなよく聞いたの。小さな子は「みそっかす」なんて呼ばれて、半人前扱いなの。だから鬼になることもなくて、みんなのあとにくっついて回っているだけなんだけど。それでも大きな子のまねをしたり、約束事を教わったりしながら、大きくなって、一人前に扱ってもらえるようになるんだよ。今思うと、子どもたちどうしの遊びの中で、みんなとのかかわり方を自然に身につけていったんだね。

缶けりには、みかんやパイナップルなんかの長めの空き缶がけりやすくていいんだよ。でもそのころは値段が高くて、めったに食べられないから、手に入ったときは、大事に取っておいたもんだね。

缶といえば、缶ポックリでもよく遊んだよ。空き缶の真ん中に穴を開けて、長いひもを通せば出来上がり。足の親指と人さし指で、缶のひもを挟んで履(は)いて、そのひもを手で引っ張り上げながら歩くんだよ。でもバランスをとるのが難しくて、なかなか歩けないの。だから初めて歩けたときは、うれしかったね。ポッカン、ポッカンと歩くたびに、音がしておもしろいんだよ。上手になると、みんなで競走もしたね。

外遊びは、大勢で大声を出して駆け回るのが、とっても楽しかったよ。


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