小平市役所
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ハチというと、すぐ人を刺し、命さえ奪う恐ろしい害虫だと思っている方は多いと思います。確かに毎年多くの人がスズメバチの被害に遭い、全国では年間約30名の方がその尊い命を落としているのも事実です。しかし、ハチの生態や習性を知れば作物などに影響を与える害虫を駆除してくれるハチとうまく付き合うことも可能です。
スズメバチは5月初旬から11月中旬にかけて活動します。
4月下旬から5月にかけて女王バチが冬眠から覚めて巣作りと子育てを始めます。この時期の巣の特徴は徳利をひっくり返したような形です。
6月から7月頃は働きバチが増えはじめ、巣の形は球状になりソフトボール大ぐらいになります。
8月から9月頃がスズメバチの活動が最も盛んになる時期です。働きバチも多く(数百匹)、巣もバレーボールからバスケットボール大にまで大きくなります。9月中旬頃には新女王バチが生まれるため、働きバチが巣に対して非常に敏感になるため、スズメバチの巣の周辺が一番危険な時期になります。
10月以降は新女王が交尾と越冬のため巣立ちをするため、新しい働きバチが生まれなくなり、徐々に働きバチの数も減り始めます。
11月以降はスズメバチの活動はほとんどなくなります。働きバチは越冬しないため、11月下旬頃にはほとんど死滅してしまいます。
体はスズメバチの中では比較的小型であるが、攻撃性は非常に高い。働きバチの体長は2.5センチメートル前後で活動性は非常に高いが、1匹あたりの寿命は2週間程度と短い。巣はまだら模様の丸型。樹木の枝、屋根裏や軒下、床下など風雨を防げる場所であればあらゆるところに巣をつくる。小平市内で一番多いと思われるスズメバチである。
体はずんぐりしていて、攻撃性は低い。働きバチの体長は3センチメートル前後で活動性は低いが、1匹あたりの寿命は3週間程度と比較的長い。
巣はまだら模様のラグビーボール型。樹木の枝、ベランダの下など開放空間を好む。
体はスズメバチの中では最大で攻撃性は非常に高い。働きバチの体長は3.5センチメートル前後で毒性が最も強い。巣は土の中や樹木の幹の中につくり、キイロスズメバチのような目視できるようなところには営巣しない。
ヒメスズメバチ、モンスズメバチ、チャイロスズメバチ、クロスズメバチなどの種類があります。
キアシナガバチ、セグロアシナガバチなど数種類が知られており、いずれも体は細長く、足が長いのが特徴。スズメバチに比べ攻撃性は低く、体長は大型種で2センチメートル前後である。おとなしいが巣を刺激すると刺されるので注意。巣は生け垣や植え込みの中、樹木の枝、軒下などを好む。
巣の形は茶碗をひっくり返したような形で、下から見ると六角形の穴(育房)や白い幼虫(繭)などを見ることができるのがスズメバチの巣との大きな違いである。
外来種のセイヨウミツバチと在来種のニホンミツバチが知られている。体は全体的に丸く、体毛がある。体長は1センチメートル前後で非常におとなしい性格である。巣は樹木の空洞や屋根裏、床下など閉鎖された場所を好む。
5月から6月にかけて何千匹という大群で街路樹や庭木に集まることがあり、これを「分蜂」と言います。これは女王バチが働きバチを連れて新しい巣を作るために移動している最中の行動です。驚いて連絡される方も多いですが、何もしなければ襲われることはありません。2、3日でいなくなることが多いので、見つけてもそっとしておいてください。
ハチの毒は幼虫のエサとなるアオムシなどを動けなくさせて捕食するための麻酔薬のようなもので、攻撃用として使うものではありません。スズメバチでさえ、何も刺激しなければ刺してくることはありません。ただ、ハチは防衛本能が非常に強く、外敵から巣を守るために相手を威嚇し、時には刺す行動に出るのです。
つまり人が必要以上に巣に接近したり、刺激を与えないかぎりハチが人を刺すことはほとんどありません。ただしハチは人目につきにくい場所に営巣することも多々ありますので、気がつかずに巣に接近したり、刺激を与えてしまうと刺されてしまいます。
特に庭木の手入れをする時は要注意です。庭木の手入れをする前には必ず庭木をよく観察して、巣がないこと、周辺にハチが飛んでいないことを確認してください。また繁茂して巣の有無が確認できない場合は、離れた場所(すぐに家などに避難できる状態)から軽く木を揺らし、ハチが出てこないことを確認してください。
もし、巣やハチに刺激を与えてしまった時は、焦らず頭を抱え、かかんで静かに後ずさりでその場から離れて下さい。手で追い払ったり、走って逃げるとかえってハチを刺激することになりますので注意しましょう。
また、ハチは色やにおいに敏感です。特に黒色に対して激しい攻撃性を示し、また化粧品や整髪料などのにおいに対しても非常に敏感です。庭木の手入れをする時や山へのハイキングに行く時などは、できるかぎり白色系の服装を選択し、においが出るものを身につけないように注意してください。
ハチに刺されてしまったら、焦らず適切に対処しましょう。
[1]ハチに刺された
[2]1~2分以内に指で毒を絞り出す。
この時口で吸いだすことは厳禁です。虫歯などから毒が体内に侵入してしまう危険があります。
[3]10~15分流水で冷やす
[4]副腎皮質ホルモン入り抗ヒスタミン軟こうを塗り安静にしてください
[5]その間、じんましんや発熱、おう吐、息苦しさなどの全身症状があらわれたらすぐに病院へ
過去にハチに刺されてじんましんなどアレルギー症状がでたことがある方は、大至急病院へ行ってください
公共施設でハチの巣を見つけた場合は、各施設の管理部署に連絡してください。
私有地については所有者の方に対応をお願いしています。市では駆除をしていません。
団地、アパート、マンション等の場合は、それぞれの管理会社等に連絡、駆除依頼してください。
[1]できるかぎり夕方以降、暗くなってから駆除してください。(暗くなると外出していた働きバチが巣に戻ってくるため、一網打尽にできます。)
[2]長そで、長ズボン、手袋、帽子などで肌の露出を避ける。
[3]市販の殺虫剤で構わないので、できるだけ巣に近づいて薬剤をかける。(ホームセンターなどでハチ用の殺虫剤が売られています。5m以上飛ぶ殺虫剤もありますので活用をお薦めします)
[4]その日は、そのまま退散。
[5]次の日の朝、巣と周辺にハチがいないことを確認して、巣を落として終了です。
(注)ハチは一度刺激を与えると巣にいたハチが一気に飛びますので、注意して駆除してください。
市ではハチ用防護服の貸出しを行っています。数に限りがありますので貸出しを希望される場合は、事前に下記の連絡先にお問い合わせください。予約は貸出前日から可能です。
貸出期間は7日以内(土曜、日曜、祝日を含む)です。
防護服は、幅45センチ、奥行34センチ、高さ47センチの箱に入っています。持ち帰れる準備をしてお越しください。
なお、殺虫剤の貸出しは行っていません。ホームセンターやドラッグストア等でご自身で購入してください。
害虫駆除の業者に依頼してください。
公益社団法人 東京都ペストコントロール協会
電話番号:03-3254-0014
ハチの巣は4月中旬頃から、女王バチが1匹で巣を作り始め、徐々に働きバチを生んで巣が大きくなっていきます。
この時期にハチトラップを設置し、女王バチを捕獲することにより家の周りに巣を作らせない効果が期待できます。
6月以降、女王バチは巣から出なくなり、働きバチしか飛来しなくなりますので、ハチトラップを仕掛けておくとかえって働きバチをおびき寄せてしまい危険です。
[1]ペットボトル(1.5リットルから2リットル程度の大きさのもの、凸凹がない炭酸飲料用のものが、侵入したスズメバチが這い上がりにくいです
[2]梅酢、リンゴ酢、ブドウ酢(このうち2種類でもいいが、3種類あると効果的)
上記の他に酒・酢・砂糖を2:1:1の割合で混ぜたものでも代用できます。
[3]針金
[1]ペットボトルの上部に約2センチ四方の正方形の穴を2~3か所あける(切り取らないようにして、中に折って入れる)
[2]等量ずつ混ぜた酢を深さ5センチくらいまで入れる
[3]直射日光の当たらない人の背丈より少し高い位置に吊るす