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平成18年度 第2回市民の会議準備会・会議の要旨(1)

更新日: 2007年(平成19年)9月27日  作成部署:企画政策部 政策課

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日時:平成18年8月18日(金曜)、午後7時~9時15分

会場:健康センター視聴覚室

参加者数:37人(欠席者24人)

傍聴者:なし

配付資料:

 1. 第1回市民の会議準備会・会議録

 2. ファシリテーターについて

 3. 協議事項検討・整理用メモ


■議事

1 市長挨拶

 皆さんこんばんは。今日は第2回ということで、こんなに大勢お集まりいただきましてありがとうございました。最初のときは、急遽予定がはいりまして、出席できなかったわけでありますが、これからいろいろ白熱した議論がたたかわされるかと思います。どうかよろしくお願いします。この自治基本条例は、わたくしが昨年、4月の市長選挙の際にマニフェスト、自分が市長になったら皆さんとこういう約束をして、約束したことについては実現を図ってまいります、努力をしてまいりますという中の柱でございます。

 自治基本条例、聞いたことあるけれどもどういう中味なのかということについては、前回政策部長の方から話があったかと思いますが、大きな流れとして、とらえ方として、戦後は役所が中心になって、道路をつくったり、学校や公共施設をつくったり、あるいは制度の仕組みを整備したり、そういったいわば多くの人達の共通した要求、あるいは要望、大半の人達が共通認識としてまず生活を豊かにする、あるいはインフラをしっかりと整備していく。こういう歴史がずっと続いてきて、小平市も昭和37年に市制施行した当時は人口が6万か7万人位ですが、現在は18万4千人おります。この急激な人口増加に伴うインフラ整備について、小平市も例外なく同じような道をたどってまいりました。現在は小学校が19校、図書館11館、公民館11館、地域センター18館あります。こんな施設が揃った市はないです。どんどんつくってきました。

 それで最近は、使い勝手はどうなのだろうか。あるいは、経費はどの位かかっているのだろうか。その利用される人達の負担は適正なのか等々いろいろ議論がされているわけであります。そういう流れの中で、箱ものの整備からもう少し人間の本来の豊かさって何なのかといったときに、ふと考えてみると箱ものもいいけれど、もっと我々自身を幸せにしてくれる、あるいは地域を豊かにしてくれるのは何かといったときに、やはり人に任せるのではなくて自分達が主体的に自分達のまちをつくっていく、そういう担い手になっていかなければいけない。人に任せていては駄目だと。

 特にこの大きな戦後の流れの中で、国の方も地方をコントロールして指導していくという力が、政策的にも財政的にもありません。国が力をなくして指導力を失っているときに、相対的に市町村に力がついてきたんです。市の職員に優秀な人たちがどんどん入ってきた。戦後数十年間この人口増加や社会の急激な変化に対応するために、国は全体的な指導でよかったんですが、市民の皆さんと直接接している市町村の職員というのは、この激動の中でものすごく勉強をしたし、その大きな流れの中に自分達もさらされながらいろいろな皮膚感覚の中でその変化に、市民の皆さんと一生懸命に対応してきたわけです。ですから市の職員は、わたくしに言わせれば国の職員よりはるかに能力が高くなってきた。

 そんな中で市民の皆さんも箱ものだけで、我々は幸せではない。やっぱり自分達が住む地域社会というのは、自分達のルールがあっていいんじゃないか。国のいわば下請け的な、押し付け的なルールだけじゃなくて、国の制度や仕組みは100%万全ではないわけです。やっぱり横だししたり上乗せしたり、不備な点が山ほどあるわけです。国の歩みは遅いですが、地方は日々地域に生活をしている人達の息づかいを感じながら、市町村運営をしております。

 その意味では、これからのまちづくりというのは、いままでの市民の皆さんと行政とがはっきりとどこかで線引きがされていた、行政サービスの受け手、行政サービスの担い手という境がどんどんなくなってきて、場合によっては、市民の皆さんが行政サービスの一部を担う。地域福祉などの家事援助サービスとかお年寄りの移送サービス、子育て支援といったサービスなどは、むしろ役所より地域の皆さんの方がはるかに経験が豊富だし、現実に行政がなかなか歩みが遅いものですから、地域の中でも行政の一部を担っている。行政が後からいわば介護保険のようにそれを事業者の担い手として後から追加するといったように、むしろ住民レベルの方がはるかに行政レベルより進んでいる部分だってあるわけです。

 こういう中でやはり地域、その市町村には伝統や文化やさまざまな歴史があるわけです。風土もあるし、そこに住む人々の経験、あるいはその人も持っておられるさまざまな資格や能力があるわけです。これをどうこれから市町村の中に生かしていくのかというときに、それにはやはりルールが必要なわけです。当然市町村ですから、憲法の枠の中、憲法を越えてやるというわけにはいきません。また、法律を超えてやることもできません。しかし、その地域の特色やあるいは地域の皆さんのこういうまちを自分達がつくって、そこに住みたいという思いは、決して憲法や法律を越えるようなものではないわけです。いわゆる固有の権利ですから、生きていくときの。そういうものをしっかりと確立していくときに、やはりちゃんとしたルールが必要。

 市民の役割はなんなのか。よく考えてみると、多分税金を納めること位はわかるけれど、意外とわかっていないですね。じゃあ、役所は何なのかというと、役所は確かに我々が生活していく上でのいろいろなサービスをする。それ位までわかるけれど、その後具体的に何なのかというとわかっていない。意外とわかっているようでわからない中で戦後ずっと続いてきた。

 しかし、もうそろそろ小平市のルール、住民と行政との関係、あるいは会社もあるだろうし、事業所もあるだろうし、NPO法人もあるだろうし、いろいろな手段がある、あるいは個々個人の問題もある。そういったところで共通の目的を持ち、お互いに役割を担っていく、そういったルールをつくっていこうではないかというのが、わたくしの自治基本条例を策定をしたいという思いでございます。

 ですから、モデルはございません。今日お集まりの皆さんが個々に思い描いている地域のありよう、あるいは小平市のありようといったものを、それぞれ忌憚のない意見を述べ合っていただいて、最終的には一定の合意レベルは必要でありますから、自分の意見が通らないから駄目だというのではなく、そこは議論をたたかわして自分がこういうまちをつくりたいというときは堂々と、いろいろな裏付けを、数値や何かも含めて。いろいろ資料等お持ち寄りいただいても結構ですから、どんどん意見を出し合ってこの小平市は私たちが担っていくんだ、このまちは自分たちがつくっていくんだという思いで、この自治基本条例案制定策定に向けてご議論をいただければというふうに思っております。

 わたくしも、自治基本条例、いろいろな所を見ました。最近は、自治基本条例をつくることが目的で条例をつくっている所がある。これじゃあ駄目ですね。自治基本条例をつくったら終わりじゃないんです。つくる過程とつくった後がむしろ大事です。どれだけ多くの人達が策定に向けていろいろな意見をたたかわせるか、どれだけの人達が制定過程に参加したのか。この過程が大事なのです。つくることが目的じゃない。もちろんその議論の過程で一定の合意水準はありますが、そこを大いに遠慮なしに意見を言ってもらえればと。場合によっては、10年位かかったっていいんです。来年つくろうなんていう話ではない。合意しなければつくれないんです。無理して合意する必要はない。いままでは、役所といったら、まあ秋口までにって何か形式的な議論をしてつくっていく。これじゃあ駄目なんです。だから、つくった人間がつくった内容を知らないなんていうことがいっぱいあるんです。10年かかっても20年かかってもいいんです。これはちょっと大げさですけれども、一定の目標は持っていますけれども、そんなに無理してまとめあげる必要はありません。とにかく議論して、議論してお互いが合意できる点をつくっていく。そういうことをわたくしは想定しておりますので、どうぞそれぞれ白熱した議論をたたかわせていただければと思います。

 また、皆さん自身も、地域に帰られたら、今自分はメンバーとしてやっていてこんなふうに思っているがどうだろうと、酒の肴にしてもらっても結構です。そういう意味では、これはでき上がったものよりも、過程が大事ですから、どこかの市のものを持ってきて、すぐそこでそれを採用するのではなくて、自分達が白紙からつくるんだと。小平市の憲法を自分たちでつくるんだという思いで議論していただくようご期待を申し上げまして、お願いになりますが市長としてのわたくしの挨拶とさせていただきます。

 どうぞよろしくお願いします。

お問合せ先

〒187-8701 
小平市小川町2-1333 市役所3階

政策課政策担当

電話:042-346-9503

FAX:042-346-9513

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