平成18年度 第10回市民の会議準備会・会議の要旨(2)
更新日:
2007年(平成19年)9月27日
作成部署:企画政策部 政策課
第1部会
小平市自治基本条例市民の会議 第1部会 検討の記録
第10回 市民の会議 準備会
平成19年1月19日(金曜) 午後7時30分~8時45分
検討テーマ
- 市民の会議に参加した動機、条例に期待すること、なぜ条例が必要か など
- 正・副部会長の選出
市民の会議に参加した動機、条例に期待すること
自らの経験を活かしたい
- 昔の厳しい教育を受け、戦争も体験してきた。戦争では多くの仲間を亡くし、命の尊さを実感してきた。夢や希望を持って亡くなった仲間の分まで私はしっかり生きていきたいと思っている。今回の条例づくりでもそうした人生経験を活かして取り組んでいきたい。
- 今回の条例づくりは議会傍聴で興味を持ったが、本当にやるのか半信半疑だった。それがその後実際に市民参加の募集があると聞いてぜひやってみたいと思い手を上げた。
- 官制主義から地方分権という自治の時代に入った中での自治条例づくりに参加したかった。条例は通常は行政が提案をして議会を通過して制定されるが、今回は提案するまでのプロセスを市民が行う。小平市民として堂々と条例案を議会に提出できるように取り組んでいきたい。
条例に期待すること
- 子どもの学校では学校崩壊が起きていると聞いた。また真面目に生きている人ほど悩み多くの不安を抱えている。そうした人たちのためにも自分が参加することで何か変わればよいと思って参加した。
- 私は緑の多い小平が好きで、こうした小平の大切なところを残していきたいと思い、条例づくりに参加した。
- 行政は市民の意識から少し遠いと感じている。この条例づくりで市民の立場として参加して、市民の意識を行政に伝え、面白くしていきたいと思う。
- また、今回の条例づくりは完成版ではない。「第一歩」である。行政も市民も今回つくる自治条例をもとに意識を変えていくことが大事だ。
- 自治基本条例は、小平市の行政の当面の目標を示すもので、子育てや福祉等日常の問題を考える上で原点となるものだろう。今回の条例づくりを通して現実を見つめていきたい。
私の思う自治基本条例
- 自治基本条例は何を規定すべきか。対象者は誰か。対象領域(教育・福祉など)はどこまでか。
- 現代の日本では「義務・責任・権利」の概念がどこかに消えてしまったように感じる。権利だけ主張するのに自分の義務を果たさず、自分勝手で近所づきあいなどをおろそかにした結果、昔ながらの潤いがなくなってしまった。
-
今回の条例づくりではそうした私たちの「義務や責任」について考えていきたい。
- 人口減少時代で財政難が懸念される中で小平市をどうソフトランディングするかが課題だと感じている。そしてこの時代の中で住民が果たすべき役割は重要になっている。人間の根源である住むという権利がないがしろにされている中で、自分たちが地域にどのくらいスタンスをおけるか、できることは何かを見つけることが重要ではないか。
- 今回の条例づくりでは決まったことはやりたくない。自分でやりたいことを考えていきたい。
- どこの市でも通用するような一般的な条例ではなく、自分たちの言葉で「小平らしい」条例をつくりたい。
- 私は小平にある学校に勤めているが生徒も学校も地域社会になじんでいない。小平で自分たちはどう生きていくのかを今回考えていきたい。
- 不正防止等基本的な事項を書くのが基本条例の役割である。そしてこの基本条例の下(もと)に個別具体の条例があるのではないか。
- 自治基本条例は法令で規定できる内容に制約がある。しかし、特区制度の活用など法令の制限をクリアできる可能性もある。今回の条例づくりではそこまでチャレンジしてみるのもいいかもしれない。先に制約ありきで考えるよりは小平市のあるべき姿を考えたらよいのではないか。
- 私たち住民に一番近い行政である小平市に対して、私たちがどうしていきたいか考えていきたい。
わかりやすい言葉で条文を書こう!
- 中高生も含めて市民の大半がわかりやすい言葉で自治条例をつくりたい。
- わかりやすい言葉を考えすぎて言葉を易しくしすぎると曖昧模糊とした内容になる可能性がある。注意したい。
- 条文が中高生に少し難しくても別にパンフレットなどをつくったらよいのではないか。
- カタカナ語はわかりにくいので極力避けたい。
- カタカナ語は上の方からものを言うような言葉に感じる。私たちが慣れ親しんでいる「庶民の言葉」で条例を書こう。
- カタカナ語も日本語に置き換えるものは極力置き換えるべきだ。しかし日本語に置き換えられないカタカナ言葉は無理に日本語に変換せずそのまま使うことも必要だろう。
- 条例の文案には適正な言葉・的確な言葉を選ばなければならない。
条例の作り方
- 条例の内容や文案はどこから考えていけばよいのか。真っ白なところから考えていくべきなのか。
- 事例を参考にして使えるところは活用しながらも、小平でやるべきこと・できることを考えたらどうか。
- 条例は「キャッチボール」。事例もあるが自分たちがどんなルールをつくりたいかその「思い」を大事にすることが重要。
- 事例の情報はもらえるのか。前回までに代表的な事例が配られたが、今後の作業とあわせて必要となる資料等についても検討が必要だろう。
- 作業では、ある程度事例の勉強が必要だ。事例を分析し、その事例での問題点があればそれはなぜ起きたのか検証した上で、小平の条例づくりに活かすべきだろう。
より多くの市民の意見を反映させるためには
- 今回の場が様々な立場の人たちが様々な視点で議論できる場になることを期待している。
- 検討には少人数での議論が効率的だろう。
- 多様な人の意見を反映させたいが実際の作業は非常に難しいと感じている。部会での討議も大事なことだが、「ものをいわない人」たちの存在は怖い。意見を自分から言ってくれる人ならいいが何も言わない人たちは何を考えているかわからない。そうした人たちにも注意して意見を集めることを考えたい。
- 現代人は忙しすぎて一番大切な人間関係や地域とのつながりをおろそかにしがちである。果たしてそれでいいのか。地域とのつながりづくりをよく考えるべきではないか。
- 主婦、サラリーマン、若者は忙しく、日々の生活に追われていてなかなか意見をもらうことができない。しかし、ちょっとふりかえって考えてもらうことも大切ではないか。
作業チームについて
- グループ分けについて。個人の特技にあわせたグループ分けがいいのか、それとも個人の意思を尊重するのがいいのか。作業グループの趣旨とグループ分けの考え方についてもう少し整理が必要ではないか。
- 起草グループの役割は何か。起草グループでどこまで作りこむのか。部会の議論をどこまで踏まえて案を作るのか整理が必要。
- その他。第1部会のメンバーへの連絡方法は次回検討する。