昼間部会 検討の記録 (4)
更新日:
2007年(平成19年)10月3日
作成部署:企画政策部 政策課
日時
平成19年6月20日(水曜)、午後1時00分~3時00分
検討テーマ
- 市民参加について
- 情報公開について
配布資料
- 前回の議事録
- 昼間部会骨子案表(市民、市民参加、情報公開等)
- 市民の会議開催日程表
1.市民参加・議会への参加について
【出された意見】
- 議会への市民参加の形態には、「議会の傍聴」と「委員会の傍聴」、「陳情、請願」、「議会便り、議会報告」等がある。
- 委員会等の傍聴に参加しても、資料がキチンと配布されない、もしくは資料の説明が判り難いこともある。質問と回答のやり取りで、何の話をしているのか判らないケースもある。
- ある市(大和市?)での議会では、一括質問後に一問一答形式で対応しているので、判り易い。
- かって、傍聴に行っても入れなく抽選の時代もあったが、今は、原則公開なので、定員を越えると外の廊下やロビー等で音声スピーカーを通して聴けるようになっている。
- 小平市でもケーブルテレビを通して議会報道が出来るようになるとよい。立川市ではマイテレビに出資しているので、議会をテレビを通して見れるようになっている。
- 議会の傍聴席は、傍聴を前提に作られていないようで、椅子なども座り難い。また、託児所があるとよい。
- 陳情・請願は、まだまだ“お上に物申す”的な感覚がある。
- 誰がどういうことを請願するかについての記述も、様式が決まっている。市民が請願文を色々と詳細に(だらだらと)書いても、議会事務局の方で整理し、また言葉の表記なども統一し、リライトし請願文書としている。
- 議会便り・議会報告は、一応誰が何を質問したのかは判るが、誰がどういう質問をするのかが事前に判って、傍聴に行けるようになるとよい。質問する前の日に、質問内容が出てくるが、質問項目だけでも前もって早く判るとよい。
- 会議の議事録は次の会議の前までにはでる。ホームページに掲載してある。
【まとめ】
- 市民が傍聴して判り易い議会運営のあり方について、議員と市民とが話し合って検討するとよい。
2.市民参加・教育への参加について
【出された意見】
- 教育への参加といった場合、大きくは「子供の参加」、「保護者の参加」、「地域の参加」がある。
- 子供たちとの保育体験、園芸体験には地域の60歳以上の人が多く参加している。こうした体験活動は、コーディネーターだけでは難しく、そこに関わってくれる人の層が厚くならないと活動も困難になる。
- 子供に関わっているおばあさん達は、参加して楽しんでいる。そうした楽しんでいるおばあさん達は、子供との関わり方も公平である。
- 地域の人が子供に関わるような場合には、子供に公平に関わるようにといった、少しは事前に関わり方の講習のようなものも必要である。
- 府中市等では、子供の参加のボランティア活動はNPOの団体が関わっている。
- 参加の圧力といったこともある。
- 学校への参加にはデメリットになるようなことはないのか?例えば、色んな人が参加し出入りして、かえって子供が落ち着かなくなるケースはないか?
- 参加しなければならない事が多くなっている。子供が自由に活動出来ない位に親が参加してはいないか?
- 一方、危ない場所等が多いなかで、子供が参加していると、親は子供と一緒なので安心出来るという面もある。
- 学校経営協力者会議は、年間5回位の会合を行っているが、この会は校長が個人的に呼びかけて行っているものである。従って、校長が替わると参加の度合い等も変わってくる。
- 学校によって参加の度合いは違ってくる。
- 親としては学校にはお世話になっているという意識もある。また、学校は地域の核にもなっている。そうしたことからは、学校と保護者とは対等の関係ではないのではないか。学校への参加、学校との協働といったことは、普通の参加、協働という概念と少し違うのではないか。
- 教育委員会への請願、傍聴があることを知らない人が多い。直近では、平成17年に教科書採択についての請願が出されたことがある。これも市民参加である。
- 間接的には市民が教育委員を選ぶことになっているが、その委員が教科書を選んでいる。必ずしも教育のエキスパートの人が教育委員になっている訳ではない。
- 市民の中に子供が入っているが、市民の議論をしていても、ポロッと子供の事が落ちてしまうので、子供の参加は条例の中にキチンと入れる必要がある。ただし、どのような時に子供の参加が求められるのか、あるいは意見が求められるのかをはっきりさせることが大切である。
- 自治基本条例制定後には、具体的な運用と結びつく条例や要綱のようなものが必要となってくる。子供の参加を謳うのであれば、どのようなケースに参加が求められるかを、例えば公園作りの時には子供の意見を聞く、といった具体のケースを想定しておく必要がある。
- 男女共同参画についても同じことである。
【まとめ】
- 教育委員会に市民も参加し易いようにする。
- 子供の参加については、条例の中に項目として出す。
3.情報公開について
【出された意見】
- 情報公開と情報共有との違いは何か.情報を出す側に対することがらが情報公開であるが。
- 情報公開といった場合、どのような内容のものを情報の対象にするか、情報公開の方法は、どの段階で情報を出すか、どのような表現で公開するか、情報を出すスピード等、様々なことが議論としてある。
- 市からの情報提供については、市民が知りたいときに速やかにその情報にアクセス出来ることが大切である。例えば、ホームページも、慣れないと知りたいサイトにたどり着けないが、見易いようにするとかの工夫が必要である。
- 小平市は各課にメールを持っているので、全ての課に直接問合せは出来る体制にはなっている。
- 行政に対する初歩的な疑問に対する第一歩の判り易い情報アクセスの方法として、総合的な窓口、ワンストップサービス制度がある。
- 行政職員が窓口を作るのではなく、行政職員と市民とが一緒になって窓口を作るのが良いのではないか。
- 図書館は情報の宝庫で、千代田区ではコンシエルジュ制度を作って区民にサービスをしている。
- 図書館司書の人が行政のことを全て判っているのではないし、図書館に行政のコンシエルジュ制度のようなものを作るのには無理があるのではないか。
- 日野市の行政資料室は、図書館の人が担当している。図書館司書の方は情報整理の専門家である。行政情報の中身でなく、行政情報の振り分けが出来れば良いのではないか。
- 小平市の市政資料室の職員の方に聞けばよく教えていただける。市役所の受付よりは色々なことをよく知っておられる。
- 公文書公開条例があるが、コピーをして公文書を入手することになる。コピーにお金がかかり、市民がお金を負担して公開されている情報を得るということは、どうかと思う。
- 市民は行政のサービスを知らない人が多い。
- 小平便利帖には行政のサービスが纏めて出ている。
- 市民には、市役所はまだまだ敷居が高くて、知りたい行政サービスについて聴きに行き難い、という意識がある。
- 構想策定段階、計画策定段階からの情報公開は大切なことでもある。
- 予算編成の段階から市民参加をすることも大切なことではないか。
- ニセコ町では町民に要求させて予算を作った例もあると聴いている。その際には、町民には決定権はない。また、事務量が膨大になる。
- 市民参加と予算編成については、事例を調べることとする。
- 情報公開との関係で、条例に行政の応答責任を記してある例もある。
【まとめ】
- 市民の知る権利を条文の中に言葉として記述する必要があるか。 普通の市民が皆平等に情報にアクセス出来ることは必要である。
◎次回について
- 今までの議論を、各自体系的に整理することを試み、それをメモとして提出し、そのメモに基づき議論する。
- 子供の参加について項として記述する場合の整理、記述について議論する。
- 協働について議論する。