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市報こだいら:2018年1月1日号 4面(抜粋記事)

更新日: 2018年(平成30年)1月1日  作成部署:企画政策部 秘書広報課

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やさしい日本語でおもてなし

問合せ 文化スポーツ課 電話042(346)9612

1964年の東京大会から半世紀を経て、2年後、東京で再びオリンピック・パラリンピックが開催されます。

市では、東京2020大会開催をきっかけに、外国人を迎える催しや英会話教室、外国について学ぶ講座などの取り組みを始めています。

外国人旅行者は、友人宅に泊まる

東京2020大会が近づくにつれ、日本を訪れる外国人はさらに増える見込みです。

ところで、日本を訪れる外国人はどのような場所に宿泊するのでしょうか。東京消防庁が平成28年に行った「外国人旅行者を対象とした意識調査」では、「ホテル、旅館」に次いで、「友人、ボランティア宅」が第2位となっています。

市内には大学も多く、留学生などの外国人も多く暮らしています。

今後日本を訪れる外国人が増え続ければ、小平市にも友人を訪ねて多くの外国人が訪れ、市内などで外国人とふれあう機会が増えるのではないでしょうか。

日本独自の「おもてなし」文化に注目

日本には「おもてなし」という、平安、室町時代の茶道から始まったといわれる独自の文化があります。

お客さまや大切な人への気遣いや心配りをする心が築かれた、世界に誇れる文化といえます。

日本でのふだんの生活では気づきにくいかもしれませんが、海外や日本を訪れる外国人からは、日本の「おもてなし」はすばらしいと評価されています。

「やさしい日本語」で「おもてなし」をはじめてみませんか

一方で、日本を訪れる外国人を迎える際の課題に、言葉の壁があります。

観光庁が平成28年に行った「訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関するアンケート」で、旅行中に最も困ったことと回答したのは、「施設などの社員、係員とコミュニケーションがとれないこと」でした。

外国語といえば英語と思いがちですが、市内には中国語、韓国語、ベトナム語、タガログ語など、英語を話さない外国人が多く暮らしています。

国際化が進む一方で、情報をすべて訳すのは限界があります。そこで言葉の壁を解決する方法として「やさしい日本語」が注目されています。

やさしい日本語は、難しい単語を使わないなど、外国人に分かりやすく工夫をした日本語です。阪神・淡路大震災をきっかけに、災害時にコミュニケーションをとるために考え出されました。外国人や日本語を学んでいる外国人が、やさしい日本語の会話を理解して、日本語が分からない外国人へ自分の母国語で伝える。また、やさしい日本語の会話は、通訳者が通訳しやすいなど、災害時だけでなく、普段のコミュニケーションにも効果があることでも注目され、全国に広がっています。

皆さんも外国人とふれあうときに、「やさしい日本語」でできる「おもてなし」をはじめてみませんか。

小平で実践した、やさしい日本語でのおもてなし

平櫛田中彫刻美術館「秋のお茶会」と小平ふるさと村「麦まき日待ち秋のまつり」で、やさしい日本語でおもてなしを実践しました。

外国人を案内する美術館ボランティアや小平ふるさと村の職員、案内を支援する小平市国際交流協会の通訳ボランティアは、催しの事前に、やさしい日本語の学習会を行いました。

ふだんの案内をできるだけ「やさしい日本語」で行い、案内の内容や話し方などについて意見交換をしました。

やさしい日本語で案内をするには、想像以上に制約が多いものの、今までの案内よりも分かりやすく、外国人に伝えることができました。

専門用語は漢字、ふりがな、英語を表記した紙を作成して補いました。

参加した外国人からは、「説明内容を全部ゆっくり話していた」「大きい声で簡単な言葉を使うから、とても聞きやすい」「説明の時には、日本語と英語が並べて書いてある紙もあってよかった」「外国人のために丁寧語を省略し、言葉を短くしてくれた」「今度は友だちを連れて来たい」などの言葉が聞かれました。


お問合せ先

〒187-8701 
小平市小川町2-1333 市役所3階

秘書広報課広報担当

電話:042-346-9505

FAX:042-346-9507

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