トップ > 市報こだいら > 2023年 > 市報こだいら:2023年1月1日号 4面(抜粋記事)

市報こだいら:2023年1月1日号 4面(抜粋記事)

更新日: 2023年(令和5年)1月4日  作成部署:企画政策部 秘書広報課

  • ツイートする
  • Facebookでシェアする
  • LINEで送る

市報こだいら4面の記事を抜粋して掲載します。

昔のお正月 小平の暮らし

小平の土質は、水はけが良く、稲作には不向きな土地柄だったため、畑で麦を育てたり、養蚕を営んでいました。
小平ならではの風習や正月などの年中行事、昔の小平の暮らしを紹介します。
(注) 小平郷土研究会の方々からお話を伺いました。

年末 餅つき

年末には気の合う隣同士で集まり、三梃(でこ)で餅つきをしていました。
三梃とは、3人でもち米を杵で潰して練って、押し合い、へし合い、時計回りに杵を振り下ろすことをいいます。
最後に揚げづきといって、手あいし(指揮者)に合わせて、大きい杵でつき、出来上がりです。
お供え餅だけでなく、何枚もついて座敷のほか、廊下まで広げて乾燥させていました。

大晦日 みそかっぱらい

みそかっぱらいというのは、大晦日の夜に行う、新年を迎えるためのおはらいのことで、今でも行っている家があります。
大晦日の夜11時30分ごろ、家長のもとに家人が集まり頭を下げます。
家長は、神棚から幣束(へいそく)を下げてきて、神主のように右に左に振って、今年一年無事に過ごせたことに感謝し、来年も平穏に過ごせるように祈願します。
この幣束は年末に氏神様の神社からおはらいを受けたもので、神棚に、大根を4センチメートル位の厚さに輪切りにした台に立てて飾っていたものです。
地域によっては、大根に立てないで飾るところもあります。
おはらいが終わると、家長は幣束を敷地内の道路に面した神社に近いところの地面に挿して、改めて家の安泰を祈願します。
元日午前0時には、氏神様の神社に初参りに行きます。
夜が明けおせちを食べてゆっくりした後、今度は初詣に行き、一年が始まります。

1月7日 七草がゆ、あぼひぼ

1月7日には、畑で取れる小松菜や大根、人参などを入れた、七草がゆを食べていました。
また、小正月に行う豊作祈願として、アワとヒエの穂に見立てて竹で作ったあぼひぼを神棚にお供えしていました。
アワとヒエの栽培が廃れると行われなくなりました。

1月14日 まゆ玉祭り

1月14日は、よいまゆ玉がたくさん取れるようにと願うまゆ玉祭り。
お米の粉で、まゆの形のだんごを作り、木にさして神棚に飾っていました。
幕末の開国で、日本は欧米と貿易するようになると絹糸とお茶がよく売れました。
当時、絹糸の原料となるまゆは農家にとって貴重な収入でした。
このため、明治時代になると養蚕が盛んになり、明治20年ごろには、市域の7~9割の農家が養蚕を行っていました。
蚕の餌は桑の葉のため、畑を桑畑にしている家が多くありました。
桑の葉を蚕が食べる音がシャーシャーと家中に響いているほどでした。
蚕をお蚕様と呼んで、いいまゆを作れるよう、細心の注意を払って丁寧に育てていました。
昭和30年に入って養蚕は衰退し始めましたが、古い農家には今でも蚕室(蚕を飼うための部屋や小屋)が残っています。

1月15日 蚕(かいこ)びまち

1月15日は蚕びまちという行事がありました。
14日の晩から明け方まで仲間内で集まって、手打ちうどんを食べたりお酒を飲み、明け方まで盛り上がりました。
まゆ玉の形のだんごは、あずきがゆに入れたり、焼いて食べるなどしていました。
うどんは、本膳のようなもので、うどんを食べたら散会していました。

1月20日 えびす講(こ)

1月20日はえびす様の日。
えびす様と大黒様を飾り、お金を入れた升、お赤飯やけんちん汁、尾頭付きの生魚などをお供えして、商売繁盛や五穀豊穣お祈りしていました。

お祝いや節目には 手打ちうどん

お祝いや節目のときなどには、手打ちうどんを食べていました。
畑で育てた小麦は換金を目的とした作物だったため、当時の小平の農民は、日常で小麦を食べることはあまりありませんでした。
そのため、自家製の小麦で作るうどんはごちそうでした。
また、年越しそばではなく、年越しうどんを食べることが多かったです。

子どもの遊び

昔は、こまやベーゴマ、凧あげや羽根つきをして遊びました。
凧は、竹ひごで作る人もいました。
近所の子どもたちがみんな一緒になって、夢中で遊んでいました。

(注) 参考…としょかんこどもきょうどしりょう、郷土こだいら、小平ふるさと物語(二)
(注) 白黒写真は喜平図書館所蔵。

小平ふるさと村の催し

昔の遊びや節分などを、小平ふるさと村で体験し、手打ちうどんを食べて、昔の小平の暮らしや雰囲気を体験してみませんか。

開園時間
午前10時~午後4時 

休園日
月曜、第3火曜日(祝日の場合はその翌日)、12月27日~1月5日

問合せ
小平ふるさと村 電話042(345)8155

まゆ玉飾りの展示

米の粉でまゆの形のだんごを作り、かしの木などにみかんなどと一緒にさした、まゆ玉飾りを展示します。

とき
1月7日(土曜)~14日(土曜)

作ってあそべる遊びのひろば

紙ヒコーキを飛ばしたり、ぶんぶんごまを回すなど、その場で作って遊びましょう。

とき
1月6日(金曜)~15日(日曜) 午前10時30分~午後2時

小平郷土かるたとなつかしいおもちゃの展示

昭和57年に作られた「小平市郷土かるた」と昭和20年~30年代の写真や懐かしさが残るおもちゃを展示します。

とき
1月15日(日曜)まで

ふるさと村の節分

コダレンジャーと一緒に豆まきに参加しよう。

とき
1月29日(日曜) 午前11時~正午 小雨決行

申込み
当日、会場へ

武蔵野手打ちうどん 小平ふるさと村での営業

小平で古くから食されている糧(かて)うどんを提供します。

とき
1月14日(土曜)・15日(日曜) 午前11時15分から
(注) 売り切れしだい終了。2月は休業します。

価格
1食500円

申込み
当日、会場へ
(注) 団体予約(10人~15人)は、利用日の10日前までに問合せ先へ。

問合せ
武蔵野手打ちうどん保存普及会・相京 電話042(253)7543

関連リンク

2023年1月1日号 5面

2023年1月1日号 目次

市報音声版「声のたより」

市報こだいら電子書籍(デジタルブック)

お問合せ先

〒187-8701 
小平市小川町2-1333 市役所3階

秘書広報課広報担当

電話:042-346-9505

FAX:042-346-9507

このページの情報は役に立ちましたか?
このページは見つけやすかったですか?

よりよいコンテンツ作成のための参考とさせていただきます

検索したい文言を入力してください

ページトップに戻る