小平市役所
法人番号:2000020132110
〒187-8701 東京都小平市小川町2-1333
代表 042-341-1211
市報こだいら7面の記事を抜粋して掲載します。
鈴木遺跡からは、黒曜石という黒い半透明の天然のガラスでつくられた石器が多数出土しています。
黒曜石は、割り取った破片の縁がとても鋭くなることから、旧石器時代の人々はこの性質を利用し、石器を製作していました。
黒曜石は、火山が噴火し地表に吹き出た溶岩が急激に冷やされるとできる岩石です。そのため、すぐ近くに火山のない鈴木遺跡から出土した黒曜石は、遠くの黒曜石産地から持ち込まれたものといえます。
黒曜石の主成分はガラスと同じケイ素ですが、不純物が混じっており、その構成は産地ごとに違っています。
この性質を利用し、鈴木遺跡から出土した黒曜石を分析した結果、[1]八ヶ岳山麓(男女倉・小深沢・星ヶ塔・麦草峠)、[2]日光・那須山地(高原山)、[3]伊豆・箱根地域(畑宿・柏峠)、[4]伊豆諸島(神津島)でとれる黒曜石でした。
いずれも鈴木遺跡からはるか遠方で、特に神津島は海を渡る必要があります。
当時の人々は産地への往復の苦労と危険を冒してでも、切れ味の良い石器を作ることができる黒曜石を入手したかったようです。
問合せ先
文化スポーツ課 電話042(346)9501、メールbunkazai@city.kodaira.lg.jp
身延山大学の保坂康夫さんが、旧石器時代の人が何を食べていたのかを、鈴木遺跡出土の礫群(れきぐん)を含めた分析から、科学的に調査した最新の研究成果を解説します。
日時
10月5日(土曜) 午後2時~4時 1時30分開場
場所
中央図書館3階視聴覚室
定員
80人
申込み
当日、会場へ(先着順)
こだいら遺跡ウォーク 国史跡鈴木遺跡をあるく
日時
10月26日(土曜) 午後1時30分~4時 1時から受付
対象
市内在住の方(親子で参加も可)
定員
20人
申込み
10月4日(金曜)まで(必着)に、電子メールで住所、氏名、電話番号を入力のうえ、問合せ先へ(申込み多数の場合は抽選し、結果を10月11日(金曜)までに全員に通知)
50年前の発掘調査の様子を中心に、写真パネル展で紹介します。
日時
錦城高等学校映画研究部が、鈴木遺跡に関わる人の想いなどを高校生の視点でまとめた作品を制作しました。
小平市公式YouTube(ユーチューブ)からご覧になれます。
小平市鈴木遺跡資料館では、これまでの発掘調査で出土した約16,000~38,000年前の旧石器のほか、小平市内から出土した縄文時代・平安時代・江戸時代の遺構や遺物も展示・解説しています。
ぜひ、お越しください。
開館時間
水曜・土曜・日曜日、祝日 午前10時~午後4時
(注) 12月27日から1月5日までの年末年始は休館。
団体での見学は、休館日でも可能となることがあります。
事前にご相談ください。
所在地
小平市鈴木町1−487−1
交通アクセス
問合せ先
小平市鈴木遺跡資料館 電話042(323)2233(開館日のみ)
国史跡とは、日本国内の遺跡のうち、日本の歴史を正しく理解するうえで欠かせない学術的価値をもつ重要なものを史跡として指定し保存を図って後世に引き継ぐ制度です。
具体例として有名なものは、青森県の「三内丸山遺跡」(縄文時代)、佐賀県の「吉野ヶ里遺跡」(弥生時代)、近隣では西東京市の「下野谷遺跡」(縄文時代)などがあります。
国史跡に指定
東京都史跡に指定
鈴木遺跡資料館が現在地に移転
小平市史跡第2号に指定
鈴木遺跡資料館(旧)開館
発掘調査の成果を公表
発掘調査開始([4])
試掘調査で旧石器が発見される([3])
鈴木小学校の工事が開始([2])
旧石器時代の石器が発見され「回田遺跡」として報告される([1])