第3部会 検討の記録 (3)
更新日:
2007年(平成19年)10月3日
作成部署:企画政策部 政策課
日時
平成19年6月2日(土曜)、午後2時~午後4時20分
検討テーマ
配布資料
- 参加(と協働)について
- 市民参加制度について、各市条例にみる市民参加の比較
- 市民参加条例(和光市、西東京市、逗子市)
- 「市民」とは
- 自治基本条例内における平等原則と子供の権利について
- 前回(5/26)出された意見・ポイント
1.「市民参加」どこまで盛り込むか?
【出された意見】
- 他市の自治基本条例や市民参加条例を見ると、基本原則のみ規定するものもあれば、手続きまで具体的に規定しているものもある。
- 「市民参加」について、総括的に規定するか、あるいは詳細まで盛り込むのか、そのスタンスを先に決めておきたい。
- 自治基本条例は「理念条例」であるので、詳細まで書き込む必要はないのでは。
- 詳細な手続きについては、「小平市市民参加条例」の制定を想定し、自治基本条例には基本原則だけ規定するのはどうか。
- しかし、市民参加条例が必ず制定される保障はない。
- 小平市には、市民参加推進指針がすでにある。「指針」とは内部資料ではあるが公開されており、職員には順守義務がある。
【まとめ】
- この条例では市民参加についての基本原則を定めることにしたい。
- この条例を、市民参加推進指針の実効性を担保するものとして位置づける。
- また、将来的にはより具体的に定めたい事柄は、「・・・は別に定める。」と規定しよう。
- この場合、方法としては、条例、規則、要綱、指針などがある。
2.「参加」と「協働」の定義
【出された意見】
- 立場の違いによって同じ言葉を使っていても、ねらいが違う場合がある。
- 「参加」と「協働」の概念をこの条例のなかで明確に規定しよう。
- また、市民が不利にならないようにすることが大事。
- 小平市では「市民協働」という部署がすでにあるなど、政策的に使われている言葉だ。
【まとめ】
- 行政が使う言葉とは別に、市民の会議が考える定義づけをしよう。
3.参加の対象
【出された意見とまとめ】
- 市民が主権であり、市政はその市民が信託したものであるから、信託者である市民が市政の内容について注文をつけるのは当然。
- そのため、参加の対象は、政策の計画立案、実施、評価すべての段階が含まれる。
- また、小平市では秋から、行政による事業評価結果が公開されるが、その内容を市民がチェックしたうえで意見が言える仕組みが必要。
- その意見が次の政策立案に反映される仕組みが必要。
4.参加すべき主要分野
【出された意見とまとめ】
- 市民生活にとって重要な分野についての政策については、特に参加を強調したい。制度的な保障も必要。
- 参加を保障すべき主要な分野を明記して、次のステップ(個別の法令や制度など)につなげたい。
- 主要分野とは、都市計画、教育、予算編成、市政への参加、自由な市民活動とその支援など。
5.参加の方法
【出された意見】
1.「市民代表者会議」
- テーマ別に分科会をもつ、政策提言のための会議。
- すべての市民が参加できる。
- 今の審議会などは、公募市民は少数にとどまり、学識者として大学教授などを招いているが、市民は市民として、商店主は商店主として、主婦は主婦として、みなそれぞれ専門家だ。そのような視点で参加できる機会を設けるべき。
- ただ意見を聞いただけの会議にしないために、公的機関として位置づけたい。決定権、調査権も付与するものにしたい。
- しかし、現状では市民の意識も高まっておらず、現実的ではない。
2.「協働事業提案制度」
- 「協働」や「地域協働」などの考え方が進化発展していくと、提案型協働事業、協働事業提案制度といったものになっていくのではないか。
6.その他
1.市民の定義について(担当者からのレポート)
- 他の事例や文献を調べていたら、「市民」に似た言葉として、住民、多様な主体、公共の多様な担い手、企業市民、サイバー市民、将来の市民などなど、さまざまな言葉が出てきた。
- 字面だけで議論できないと考えている。小平市の「市民」のコンセプトを見つける必要がある。
- また、進め方について、昼間部会とすり合わせが必要だ。
2.コミュニティについて
- 自治会の加入率が低く、活性化していない。その理由を考える必要がある。
- 若い人は自治会の必要性を感じていない。
- 自治会を活用するかどうかではなく、どうすれば地域コミュニティが活性化するかを考えよう。
3.情報の公開と共有について
- 小平市でも情報公開条例が制定、運用されている。
- しかし、弱点は情報の出し方。「わかりやすさ」という点で弱い。
7.次回の進め方
【今後の進め方】
- 担当者がアイデアを持ち寄り、各自読み込んだ上で、議論していくことになった。
- 次回と次々回までに荒削りでも全体を議論する。
- そのため、各担当者は、次回か次々回までにアイデアを持ち寄ること。
8.次回の進め方
【次回のテーマ】