小平市役所
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特別支援学級の通学に関するアンケート調査の結果及び今後の方向性について、報告します。
小学校の特別支援学級に在籍する児童の通学に関する状況や御意見を把握するとともに、今後の特別支援学級の通学バス運行事業のあり方について検討する際の参考資料とするために実施しました。
(1)調査対象 小学校の知的障がい特別支援学級に在籍する児童の保護者
有効回答数 135件(回答率 81.3%)
(2)回答期間 令和3年12月6日から令和3年12月17日まで
(3)調査内容 登下校の方法、所要時間、通学の際に困っていること等
(4)調査方法 特別支援学級設置校長を通じ、保護者にアンケート調査票を配付し、提出用封筒にて提出を依頼しました。
通学について困っていることが「特にない」が60件、「ある」が65件でした。
困っていることとしては、通学バス以外の方法で通学している児童の保護者からは「信号や横断歩道帯で安全を確認して渡ることに不安がある」「保護者が登下校につきそうことが負担である」「下校時に暗い道があったり、不審者に遭遇したりしないか不安がある」などの意見が多く、通学の安全性について不安があるため、学年に関わらず通学バスを利用できるようにしてほしいという要望があることが伺えました。
また、通学バスを利用している児童の保護者からは、「乗車時刻が早い」「乗車時間が長く、車酔いやトイレの心配がある」「4年生からはバスに乗れなくなるので不安がある」などの意見がありました。
知的障がい特別支援学級の通学については、自立と社会参加の観点から自らの力で登校する力を身に付けることが重要である一方、通学の安全性の確保も重要であることから、現在は原則として1年生から3年生までの児童を通学バスの利用対象としています。しかし、調査結果の要望を踏まえ、学年に関わらず通学バスを利用することができる可能性について検討しました。
利用対象を拡充するためには、バスの台数を増やす又は大型化する必要がありますが、バス運行の契約上の課題や大型化による交通上の課題などがあり、検討を重ねたものの、早期に解決し充実させることは困難であることから、現時点では、現在の運用を継続することとします。
一方、学区によってはバスの乗車人数が定員に満たず、空席がある状況も見受けられる場合があることから、空席の有効活用については、柔軟に対応します。
なお、検討の中で、昨今の社会情勢や経済状況の影響により、人件費や物価の高騰など、通学バス運行事業の継続に向けて、新たな課題が発生している状況です。