平成19年度 第20回市民の会議・会議の要旨(2)
更新日:
2008年(平成20年)2月14日
作成部署:企画政策部 政策課
(2)「地域コミュニティ」についての学習会の提案
○メンバー
- 前回の全体会にて、市から「地域コミュニティ」について、『地域型なのかテーマ型も含むのか』といった論点が出された。これは、骨子案で意図した論点とはまったく違うものである。
- 骨子案としては、地域型もテーマ型も含めて考えている。また、市民の自由な活動については「参加」や「協働」の領域であり別のものである。それに対して、「地域コミュニティ」は、市民自治の主体として位置づけることを考えている。
- そのような説明をずっとしてきたつもりだったが、市民の会議の中でもその考え方が伝わりきれていない。
- 「地域コミュニティ」をどう位置づけるかについて議論するにあたって、地域自治の他の事例とそこでの課題を学習する必要があると考えた。
- 東京都内にはいくつか事例があるが、中野区の「住区協議会」を担当していた元職員に都内の事例、中野区の住区協議会、関連する国の動きなどをレクチャー頂けることになった。
- 2月2日(土)の午後を考えているがどうか。
○事務局
- 市民の会議として学習会を行なうのであれば、謝礼などの経費は市から出せる。
○代表
- 2月2日(土)午後3時~5時程度、だれでも参加自由として実施する。
- 開催告知をHPに掲載する。
(3)前文(案)中間報告
○前文検討グループリーダー
- 前回出された意見を元に、表現の適切化を図った案を中間報告として提案する。
【出された意見】
○メンバー
- 第2段落(まちのあるべき姿)は盛り込みすぎではないか。一文の中にいろいろと言い過ぎていると感じる。かえってインパクトが薄くなり効果が弱くなるのではないか。いかに感銘を与えるか、ということが重要だ。
- 「学びと仕事と暮らし」とあるが、「暮らし」がもっとも基礎となるものであるので順番を変えたらどうか。
- 少し時間をかけて読み、再度意見を言いたいが機会はあるか?
○前文検討グループリーダー
- 今夜中に意見をもらいたい。次回2月9日の全体会では、解説文も含めて最終案を提案する予定。
2.「基本原則(または理念)」規定についての検討
○代表
- 「基本原則(または理念)」について、全体会では、骨子案をまとめる段階では項目を列挙したに過ぎず、どのような形とするかまだ議論できていない。検討の論点を整理する。
- どのような項目が考えられるか
- 前文や各条項との関係性の整理
- 項目ごとの主旨、キーワードなど
○メンバー
- 「2.前文や各条項との関係性」から議論するのは難しいので、まず「1.項目」について出し合ったらどうか。
- どのような項目が考えられるか
【出された項目案】
- 平等な社会
- 人権の尊重
- 市民主体の自治
- 市民自治のまちづくり
- 自立した自治体
- 協働
- 参加
- 市民の信託による市政(市民本位の市政)
- 男女共同参画
- 情報共有
- 環境を享受する権利
- 教育
- 子育て
- 福祉
【「市民の信託による市政」を基本理念とすべきか?】
- 「市民の信託による市政」とは、制度的に自明のことなのでここで触れる必要性がないのではないか。
- あらためて、この条例を根拠として信託することを強調したいの盛り込みたい。
- 市民の主体性を強調する意味でも盛り込みたい。
2.前文や各条項との関係性
【前文と各条項の間に規定を置くことの意味】
- 「自治のあるべき姿はこうだ」という像がわかりやすく伝わることが必要だと思う。そのために基本原則あるいは理念などを置くのだと思う。
- 法理論的にはほとんど拘束力がないので置いても置かなくても同じだと考えていい。
【前文と各条項の間の規定の種類と特徴】
1)前文
2)理念
- 「原則」に比べて強制感がない。
- 「自治に関する理念」を掲げるもの。
3)原則
- 「理念」よりは強制力、拘束力が強いニュアンス。
- 運用基準のようなもの。
4)まちづくりの指針、方針
- 環境、福祉などのテーマごとにあるべき姿を示したもの。
- 流山市市民案にはこの規定があった。
- 「理念」と「原則」は、両方置く事例、どちらか一方をおく事例、どちらも置かない事例、いずれもある。両方置いている事例を見ても、あまり明確な違いをつけていないように感じる。
○代表
- 先ほど出された項目案を以下のように分類して考えたらどうか。
- 環境、福祉、教育、子育て、「幸福追求(骨子案#4の主旨)」
- 参加、協働、情報共有、男女共同参画、市民の信託による市政、自立した自治体など
【出された意見】
- 前文とは、条文の解釈規定、基本の理念を書くものだと考えている。そうすると、A~Cの規定は不要だ。
- 「Aあるべきまちの姿」は、総合計画等にその方針を定めるような領域のもの、あるいは前文にうたうものだ。条項として必要ないと考える。
- BとCを分けて整理するとわかりやすい。たとえば、「Bあるべき自治の姿」に平等という理念があるから、「Cそのための手段、方法など」として男女共同参画ということが出てくる。
- 「Bあるべき自治の姿」が理念、「Cそのための手段、方法など」が原則、として考えるとわかりやすい。
【まとめ】
<自治の基本理念>
- 平等な社会
- 人権の尊重
- 市民の信託による市政(もっとも身近な地方政府)
- 市民自治(または、市民主体のまちづくり)
<自治(または市政)運営の基本原則>
- 男女共同参画
- 参加(市行政の義務として)
- 協働
- 情報共有
○起草グループ
- 項目が列挙されるだけでは条文化できないので、それぞれどのような主旨なのか、具体化してほしい。
【今後の進め方】
- 「項目ごとにどのような主旨のことをそれぞれ盛り込むべきか」、メンバーから意見を募る。
- 2月4日(月)までに事務局まで提出のこと。
- 集まった意見をもとに運営委員会で検討する。
3.行政との意見交換
○代表
- 前回、市から骨子案に対する意見の説明を受けたが、また改めて質問などがあれば、残りの時間を当てたい。
【「#37危機管理」について】
【「#39法務」について】
○メンバー
- どのような主旨で「調整項目」として挙げられたのか理解できなかったので説明してほしい。
○市
【「#36行政評価」について】
○メンバー
- どのような主旨で「調整項目」として挙げられたのか理解できなかったので説明してほしい。
○市
- 外部評価については、市としても検討を行っている段階である。「市民を含む外部者による評価」を行政評価に「必ず」採り入れなければならないという限定をされると支障があるという趣旨である。
【「#40財政」について】
○メンバー
- どのような規定内容なら妥当だと考えているか、具体的に示してほしい。
○市
- (1)項の内容のみであれば妥当だと考える。(2)項以降の具体的な手法については自治基本条例で規定するのは難しい。
- この部分は、条文案の形になってから具体的な意見を述べたい。
【「#41自治推進委員会」について】
○メンバー
- ここで問題だと考えられるのは、次のうちどれなのか?実際の機能上で「委員会による条例の見直し」、「委員会による自治運営全般のチェック」が問題なのか、あるいは立法技術上で「規則や要綱などではなく条例に規定すること」が問題なのか。
○市
- 前段の「委員会による条例の見直し」と「委員会による自治運営全般のチェック」が実際の機能上問題があると考えている。
【意見調整の進め方について】
○メンバー
- 市として、「ここは譲れない」という部分とそうでない部分があれば、その強弱を示した上で調整させてもらいたい。
○市
- 了解した。
- 市民意見交換会などを実施したが、どの意見が市民の多数意見なのかを判断して、市としては、なるべく一般的にみて「妥当」といえる案にしたい。