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「小平市自治基本条例案」提出式 記録(1)

更新日: 2008年(平成20年)6月5日  作成部署:企画政策部 政策課

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「小平市自治基本条例案」提出式

日時:平成20年5月10日(土曜) 午後3時~4時

会場:健康センター 視聴覚室

 

1. 開式


2. 小平市自治基本条例案提出

市民の会議の代表3名が市長に、条例案及び前文解説文を提出した。




3. 代表者挨拶

○市民の会議代表の挨拶

ただいま、小平市自治基本条例をつくる市民の会議から、小平市自治基本条例案を、小林正則市長に提出いたしました。この意義深い日にあたり、ご挨拶を申し上げます。

まずもって2年に亘り事務局を勤めていただいたお二人、運営にサポートを頂いた地域総合計画研究所の皆様に対し、深く御礼を申し上げます。

あらためて、自治基本条例の意義を考えますと、自己責任・自己決定の原則に基づき市民自治すなわち市民主体のまちづくりを進めていくという地域自治の時代において、自治基本条例はその名のとおり、基本のルールとなるものであります。

全39条の条例案では、自治の基本理念からはじまり、市民、市議会、市長等のまちづくりの関係者の役割と自治の進め方を極力簡潔かつ具体的に記述しました。各条文案は、飛びぬけて先端的な内容を盛り込んだものではありません。しかし市民の多様な価値観を反映した、小平にふさわしい、バランスのとれた、完成度の高い条例案であります。

前文には、自治基本条例の趣旨を明確にし、各条文を解釈する際のよりどころとなる、小平の歴史・風土、めざすまちと自治の姿、自治基本条例の位置づけについて記載しています。いいかえれば、わたしたちのまち「こだいら」への市民のさまざまな思いが結晶になったものであります。

振り返りますと、2年前の2006年8月、市の呼びかけにこたえ、100%の市民公募に手をあげた当初61名、現在54名の会員が参加しました。8月の準備会スタートから、2007年2月の正式発足、市との協定締結、部会・全体会、骨子案、秋の市民意見交換会、フォーラム、本年4月の素案作成、第二次市民意見交換会、最終討議及び条例案確定と、現在まで、8つのステップを踏んでまいりました。

155回、450時間もの会議、辻山幸宣先生の講演を始め、合意形成、地方自治、行財政、議会、コミュニティ等、さまざまな勉強会を持ち、他市の事例を学び、議論を深めていくなかで、私たちは学び合い、共に成長していきました。市民の会議という名のとおり、会議につぐ会議で、最後まで白熱の議論が続きました。

また、会議のメンバーだけでなく、2段階に亘る市民意見交換会等で、417人の参加、370件の意見等を頂き、これら多くの市民の意見を反映したことも、またこの会の特色といえると思います。

いわゆる市民参加には、情報の公開・共有の初期段階から、個人単位の意見の表明、さらには市民による合意形成といった、大きく3つのレベルがある、といわれています。市民の会議は、どのレベルだったのでしょうか。

小平では、個人やグループの個別の意見の表明にとどまらず、行政とのパートナーシップにより、市民が市民に意見を聞き、意見を出し合い、行政等関係機関との意見の交換も重ね、責任をもって合意形成を行い、多様な意見を十分に反映した市民会議案として、市長に提出しました。そして市はこれを最大限尊重し、市議会に提出する進め方です。これこそが、最大の特色です。すでに全国で100を超える自治基本条例が制定されていますが、ここまで市民参加を徹底したのは、小平がはじめてと聞いております。もちろん、小平市においても、100%公募市民だけで条例の案を作成するといことは、いまだかってない取り組みであり、大いなる挑戦であります。正に自治基本条例づくりにおける「小平方式」と呼んでもいいと思います。

市長及び市当局には、正直にうまくいくかなあ、という一片の心配もあったのではないか、と思いますが、そのなかで、このような思い切った方式を呼びかけた市長の英断には、敬意を払うとともに、事務局の支援のもと、私たちは、その期待に十分にお応えすることができたのではないか、と大きな誇りをもちたいと考えております。

本条例案は、一人ひとりの会員にとっては、かならずしも自分の意見が100%そのまま反映された案ではありません、しかし多様な価値観をもった市民が合意形成をするとき、お互いの意見を尊重して、議論を本質的なところまで高めあい、また譲るべきところは譲る、ということこそ、市民による自治、であります。私たちの会は熟議を合言葉に、相互尊重による徹底した議論を積み重ねてまいりました。

限られた時間ではありますが、その中で、拙速な多数決を避け、意見が大きくわかれたときは、冷却期間を置き、かつ資料を準備し、議論の本質、原点はなにか、一致できる点にもどり、そこから極力大多数が合意できる結論を導きだしてまいりました。

起草グループをはじめとした、法令・条文に詳しいメンバーの見識、事務局からの多数の資料・情報提供、そして、なによりも小平で暮らし、働き、学ぶ市民の視点に立った、さまざまの会員・市民の意見といった、まさに多様性こそが、高い次元でのバランスのとれた合意形成に役立ったのだと思います。

つまり、これまでの2年間の過程そのものが、めざすべき市民自治の一つの姿であったと思います。

もうひとつの特長は、市民意見交換会のポスターや条例の判りやすいリーフレットなどの作成に、武蔵野美術大学の学生さんとの協働が実現したことです。若い感覚で、小平市の残したい景観を背景に、メンバーがプレゼントの包みを差し出している構図は、小平市の未来に向けての贈り物として自治基本条例案の作成に取り組んでいるというメッセージを表現し、市民の共感を呼びました。武蔵野美大や嘉悦大学では、市民の会議メンバーが参加しての交流も実現しました。今後地元の大学との地域交流は、これを縁にさらに発展していくことが期待されます。

この2年間を通して、私たちは、大いに学び、大いに議論し、その中で、自治することの責任、そしてやりがいや楽しさを実感しました。私たち自身、市民としての意識という点で、大きく成長したと実感しております。

本日をもって、自治基本条例案は、市民の会議の手を離れ、市長にお渡ししました。本条例案をもとに、市議会に提案いただいたのちは、活発なる審議の上、一日も早く条例として制定されることを切に期待いたします。  

今後、市議会でどのような議論を経て、条例として制定されていくのか、私たち一人一人が見守っていきたい、と思います。そして、私たちが心から誇りに思えるまち、「こだいら」にむけて、私たち市民、市議会、行政その他全ての関係者の協力で、まちづくりを進めていきたいと思います。

以上でご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。 


○市長の挨拶

皆さん、こんにちは。只今、小平市自治基本条例をつくる市民の会議から私に、小平市自治基本条例案を提出いただきました。まことに、ありがとうございます。

まさに、当市としても始めての手法となる条例案づくりでありまして、大きな喜びを感じております。

私が、昨年2月、市民の会議との協定書締結式の場で、自治基本条例は、どれだけ多くの人達が策定に向けていろいろな意見をたたかわせるか、どれだけの人たちが制定過程に参加したのか。この過程が大事であるとお話したと記憶しております。

今回の市民の会議による検討にあたっては、一昨年8月の第1回準備会の発足以来、延べ150回を超える会議を重ねられるとともに、昨年10月、11月には、第一次骨子案に対する市民意見交換会を12回開催して、265人の市民の皆様から328件の意見をいただいたとお聞きしております。また、本年4月には、市内3か所の会場で第2次骨子案に基づく市民意見交換会も実施していただきました。

市民の会議の熱心な議論は、私の耳にも入ってきておりまして、当初、私が希望しておりました、自治基本条例づくりによる小平市の自治のルール、具体的には、共通の目的を持ち、お互いに役割を担っていく、そういったルールをつくっていこうという目的が達成できたものと考えております。

小平市のありようといったものについて、それぞれ忌憚のない意見を述べ合っていただく。どんどん意見を出し合ってこの小平市は私たちが担っていくんだ、このまちは自分たちがつくっていくんだという思いで、ご議論をいただいたものと考えております。

当初、私は、そんなに無理してまとめあげる必要はありません。とにかく議論して、議論してお互いが合意できる点をつくっていく。この過程が大事なのだと。つくることが目的じゃない、とはお話いたしましたが、そうはいいましても、際限なく検討をするというわけには、なかなかいかない。

たくさんの方々が熱い思いをもって参加されていたわけですから、そこを形としてまとめるというのは並大抵のことではなかったと思います。大変なご努力があったと思います。

本日、頂戴いたしました小平市自治基本条例案につきましては、議案の体裁に調整させていただきまして、すみやかに議会に提案していきたいと考えております。

最後になりますが、この自治基本条例づくりの成果として、新しい時代の自治する気風というものがさらに広がっていくことを希望いたしますとともに、非常に長い期間の皆さまのご努力に対しまして、心から御礼を申し上げまして、市長としての私の挨拶とさせていただきます。

どうもありがとうございました。

「小平市自治基本条例案」提出式

添付ファイル

お問合せ先

〒187-8701 
小平市小川町2-1333 市役所3階

政策課政策担当

電話:042-346-9503

FAX:042-346-9513

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