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「小平市自治基本条例案」提出式 記録(2)

更新日: 2018年(平成30年)6月18日  作成部署:企画政策部 政策課

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4. 意見交換

○メンバー

本日の提出物は派手なものははいっていない。しかし、骨格はしっかり、めりはりの効いたものに仕上げたつもりでございます。料理でいうならば、定食のようなもので、毎日食べても飽きない、そういうつもりで、われわれも仕上げた。

そういう意味で、内容的に、まっとうで穏健なものになっていると思うので、是非、早期に市議会のご賛同を得て成立させてもらえるようにお願いしたい。

国の基本法ですとか、他の自治基本条例をみてみると、つくるのは大変だけれども、つくってしまうと、神棚に供えられてしまうというような場合もあるので、成立したらこの基本条例を大いに活かしていただき、住みよいまちに小平をつくっていくよう、2段も3段にもヴァージョンアップしていただきたいと思います。

○市長

その通りだと思っています。一時的な奇をてらうようなものというのは、新聞紙面を賑わせるかもしれません。しかし、これは、われわれが日常生活をしているとき常にそれを肌身離さず、携帯をしていく条例ですので、飽きがこないものにしなければならないのと、現実的に我々自身が活かしていけるものでなければならないということがあります。そういう意味でいえば、わたしは、とてもよくまとまっていると思っています。

第1回のときにも申し上げましたが、まったく見知らぬ人たちが自分たちのまちのルール、互いのルールづくりをしようという、この1点を目的にお集まりをいただき、この2年間ひとつのものを成し遂げていくというこの過程が大事だと思います。ある程度メニュー化したものを用意する自治体はありますけれど、どうぞメニューからつくってくださいというのはあまりないと思います、そういった過程を経て、この2年近く継続できたのは、当市には、熱い思いをもった方が多いからだと思う。他市の事例でも、尻つぼみになってきて、できたものもどちらかというと当初予定されていたようなメニューに落ち着き、全体的には達成感というものが参加された方にはないというということが多いと聞いております。そういう意味では、内容はもちろんのことですけれども、この間の経過というものに対して、わたしは大きな成果があったと思っております。

つくったことで終わりということではなく、これからこの条例案を議会の皆さんにも理解をしていただき、形にしたいと思っております。そして、これをできるだけ18万市民の皆さんに主旨をご理解していただいて、生活の中に生かしていっていただくとともに、また数年後、社会の状況も変わってくるでしょうから、そういったときには、この条例案をベースにして、もう1段ヴァージョンアップしたような条例案づくりについても、皆さん自身がこの条例案を定着させるとともに、更にもう一歩進んだ自治の気風といったものを成文化していただけるような活動に、今後引き続き邁進していただければと思います。


○メンバー

2年間ディスカッションしながら喜びもあったが、提出してほっとしている。私の人生の中でこれほど熱かった時期はなかったのではないかと思う。市民が参加してつくったこの条例は大事だと思う。是非、市長は、市民の思いを大事にしてもらいたいと思う。その一方で、職員はどう感じたのか、どうしていくのかといったことについても興味がある。

○市長

わたしは、市民運動的なことに参加してきたことがある。だから、皆さんがそれぞれの思いをもって、なにか形にしたい、行政に思いを伝えようという熱意は、わたしは感性としてわかると思う。ただ正直なところ役所は、どちらかというと市民はわがままで、あまり近寄りたくないというのが本音だと思う。市民参加ということをいろいろいわれているが、職員参加というのは以外といわれていない。一番大事なのは、市民参加だけではなく、同じベクトルで職員も参加をしていかなければいけない。相互にお互いが交流しなければ、一方的に市民の意見の聞き手だけではなく、職員もメッセージを発信するということで意識改革がされると思う。

今回も、お互いいろいろな意見のやりとりがあっただろうし、自分の思いが伝わらなかったこともあるだろうし、あるいは自分の思いが通じたこともあると思う。最初お話ししたとき、皆さんぎらぎらしていて、切っ先がとがっていたような印象があった、全体的に。それがいま、すっかり丸くなったように見えます。丸くなると言っても悪い意味ではないです。それぞれが自己主張をして全体としての運動体にならなければ意味がない。そういう意味で、最初は思いの強い人、専門領域を深めた人、あるいはとにかくどういう会議かわからないけれど行ってみようという人などそれぞれだったと思います。

それが今日は、皆さんのレヴェルがほとんど平準化して見える。これはとても大事なことです。こういうことが市を大きく変えていくと思う。そういう意味では、今回は、職員も意識改革したし、市民の皆さんも随分いろいろと幅広く、複眼的になった人も多いと思います。専門的なことを知っている人も、今回は、専門的な知識は深められなかったかもしれないけれど、ほかの人達とその専門的な領域のかなりの部分を共有できたのではないか。それぞれの専門的な領域をみんなに分配して、みんなを一定レヴェルまで持ち上げたという意味でいえば、画期的なことだと思っている。

わたしも、正直なことをいえば、市民に本当にまかせて大丈夫なのか、ずいぶん勇気があるなと言われましたけれども、やっぱり市民を信用することだと、お互い信頼関係を築いていけばいいのだということを思って2年間みてきました。けれども、ここで皆さん終わりということではなくて、これは役所も同じです。協働とかコミュニティとか、いままで自治法にない新たな観点がこの条例で付け加えられたわけですから、できるだけ多くの皆さんにこれを理解してもらって、納得してもらって、それを生活の中に生かしてもらうという役割がこれから皆さんにはあります。もちろん役所もこれからやっていきます。


○メンバー

市民の会議のなかで、最初のうちは、子どもにもわかるような条例をつくりたいという意見があった。ただ、2年間やってみて普通の考え方に落ち着き、全体として条例らしい固いものになったという気がする。ただ、小、中、高校生にわかる条例があってもいいと思う。憲法にも子ども向けにわかりやすく説明したものがあるように、同じ条例を中学生向けにしたものがあってもいいのではないか。

○市長

案文を理解しやすいものにということは、もちろんあるとは思うが、条例とはいっても法は法であるので、その体裁というのは、専門領域の中の書き方があると思う。できるだけ、そういう形にしたいとも思うが、いままでの条例とのバランス、見合いということもあると思う。もちろん広く市民に理解してもらう時には平易な文章に置き換えていくような、概要版、簡略版といったものは、成立した際には考えていきたいと思う。

これは、さっきも話に出た生活していく際の道具ですから、そういう意味では、使いやすいものにできるだけしていきたいと思います。


○メンバー

わたしは、国会で議員立法の関係の仕事をしていた。議員立法は、そもそも市民立法であるという考えから、議員立法を活性化するためには、市民の意見に基づく活動が有効だと考えていた。ただ、実際に市民活動に参加したのは、今回が初めてであり、実際に参加してみると市民の思いというのは難しいものだということを体験した。だからこそ、かえって市民の活動、市民立法というものの重要性を実感した。この条例を早く成立させていただき、この主旨に基づいた個別条例について、議員立法の活性化が早く実現できることをお祈りしています。


○市長

この条例の位置づけをどのようにするかということは、私自身悩みましたし、議会でもいろいろ意見がありました。最高規範にしているところもありますが、そこはまた問題はあります。ただ、内容からして、理念的なことを謳ったものでありますので、扱いとしては横並びなのですけれど、位置づけとしては、全体の条例の上位になると思います。これが条例として通れば、個々の具体的な項目については、より市民の皆さんに理解してもらい、それを市民の生活の中に生かしていただくということになると個別の条例が必要な場合もあると思う。これは内部の中で検討いたします。先ほども言いましたようにこれで終わりということではなく、この精神をどう生かしていくのかということになったときに、個別のものが必要な場合も出てくると思う。

お問合せ先

〒187-8701 
小平市小川町2-1333 市役所3階

政策課政策担当

電話:042-346-9503

FAX:042-346-9513

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