トップ > 市政情報 > 市の紹介 > 歴史・文化 > 昔の結婚(小平市の昔話)

昔の結婚(小平市の昔話)

更新日: 2021年(令和3年)1月28日  作成部署:企画政策部 秘書広報課

  • ツイートする
  • Facebookでシェアする
  • LINEで送る

昔は今と違って、個人の意志よりも、家と家との結び付きが重んじられ、見合い結婚が主でした。
昭和30年ごろまで行われていた古い結婚の様子を、タマおばあさんに語ってもらう形でまとめています。

縁談

昔の結婚写真
娘や息子が年頃になると、たいてい親戚や近所の世話好きな人が、見合い話を持ってきてくれたんだよ。
「橋かけ」とか「口かけ」といってね、縁談のまとめ役をしてくれるんだよ。
橋かけが、似たような暮らし向きのところを探してくれて、ちょうどいい相手が見つかると、お見合いをしたの。
今と違って、本人の気持ちより、家同士のほうが大事だったんだよ。
もっと前には、お見合いもなくて、親や周りの人たちだけで結婚を決めることもあったんだよ。
だから、本人たちは婚礼(結婚の儀式)で初めて会ったなんてことも、珍しくなかったんだって。

それでもね、男の人のほうは、女の人を、こっそり見に行ったりもしたんだけど。 

ある男の人が、そっと、結婚相手を見に行ったら、とっても美人で、大喜びしたんだって。
ところが、婚礼が終わって、よくよく顔を見たら、別人だったそうだよ。
姉と妹を見間違えてたって。
そんな話もあったんだよ。
好きあった者同士の結婚は、馴れ合いって呼んでね、昔はあんまりなかったんだよ。

仲人

縁談がまとまると、仲人(結婚の取り持ちをする人)を頼むの。
仲人は、親せきや親の知り合いなんかが多かったんだけど、夫婦でつとめるの。
婿型と嫁型に、それぞれ一組ずつ仲人を立てたんだよ。
橋かけをした人が、そのまま仲人をすることもあったね。
最初に、「口固め」といってね。
吉日を選んで、婿方の仲人が、婿方の親戚の人と一緒に、嫁方の家にお酒とスルメを持っていって、結婚の約束をしてくるんだよ。
それが済むと、今度は結納。
先に、婿方の仲人が、婿方の親戚代表と一緒に、嫁方の家に帯代と結納品を持っていくの。
それから、日を改めて、結納返し。
嫁方の仲人が、婿方の家に袴代を持っていくんだよ。
それで、ようやく結婚の約束が整うの。
このころは婚礼のことをご祝儀って呼んでいたね。

ご祝儀

ご祝儀は、農作業が暇なときにやったから、秋の終わりから冬が多かったんだよ。
花嫁さんは、朝、まだ暗いうちから起きて、家で支度をするんだよ。
髪を高島田に結って、角隠し(女性がかぶる頭飾り)をして、花嫁衣装は黒地の裾模様が多かったね。
花婿さんは紋付の羽織袴を着て、仲人と親戚代表と一緒に、花嫁さんの家に嫁迎え(よめむかえ)に行くの。
嫁方の家では、ご馳走やお酒で、花婿さんたちを一通りもてなすんだよ。
それから、花嫁さんと嫁方の仲人夫婦、花嫁さんの兄姉や親戚の人たちが、花婿の家に出かけるの。
ご祝儀は、家でやるのが普通だったからね。
近いところなら、歩いて行ったよ。
ずっと昔は、何時間もかけて歩いていくことも珍しくなかったんだって。
ご祝儀の日に、大八車で嫁入り道具を持っていったなんて話も聞いたね。

花嫁がたいまつをまたぐイラスト
花嫁さんたちが婿方の家に着くと、もう夕方になっているから、提灯で迎えられるの。
そこで七歳ぐらいの男の子(男蝶)と女の子(女蝶)が、わらの先に火をつけた松明を左右から差し出して、仲人さんが踏み消すんだよ。
火またぎといって、花嫁さんが、それをまたいで、勝手口から家に入るの。
他の人たちは、玄関や縁側から入るんだけどね。

両家の仲人が正面に、花婿方と花嫁方は向かい合って座るの。
進行は相伴当と呼んで、男の人が二人でやったんだよ。
三々九度は、男蝶と女蝶がお酒を注いで、それを二人で飲み交わすの。
次に、婿方の両親が杯をもらって、それから、みんなに杯が回されて式が終わるの。
それから祝宴。祝宴のことは本座敷っていったね。
式のときは礼酒(冷酒)だけど、本座敷には燗酒になって、いろんなご馳走が出たんだよ。

料理は仕出し屋さんに頼んだり、近所の人たちが集まって用意したり、家でやるご祝儀はとても大変だったんだよ。
お吸い物は具を変えて、何度か出るんだよ。
花嫁さんが着物を着替えて、お色直しをするたびに、お吸い物が変わるの。
料理のしめは、必ず手打ちうどんなんだよ。
これは「ツルツル、カメカメ。長く続くように」という鶴と亀の縁起担ぎでね。
近所の人たちがのし棒とのし板持参で作ってくれるの。
祝宴のお給仕は、近所の若い娘さんに頼むんだけど、その働きぶりで、縁談がまとまることも珍しくなかったんだよ。

最後は、嫁のお茶といってね、花嫁さんが、客人の一人一人にお茶を出すの。
本座敷が終わると、後座敷といって、近所や組合の人をもてなすんだよ。
だから全部終わると、夜が明けていたなんてことも、珍しくなかったね。

ご祝儀の間は、冬でも障子を開け放してあるから、誰でも見に行けるの。
子どもたちも、とっても楽しみにしていたよ。

(注)市報こだいら2013年1月1日号から抜粋。

市報こだいら2013年1月1日号 こだいらちょっとむかし(PDF 701.1KB)

お問合せ先

〒187-8701 
小平市小川町2-1333 市役所3階

秘書広報課広報担当

電話:042-346-9505

FAX:042-346-9507

このページの情報は役に立ちましたか?
このページは見つけやすかったですか?

  • 住所・氏名・電話番号などの個人情報は記入しないようにお願いします。
  • 回答が必要なご意見等は、こちらではお受けできません。お問合せ先からご連絡ください。
  • 文字化けの原因になりますので、丸付き数字などの機種依存文字や半角カタカナは使用しないでください。

よりよいコンテンツ作成のための参考とさせていただきます

検索したい文言を入力してください

ページトップに戻る