トップ > 市報こだいら > 2019年 > 市報こだいら:2019年3月20日号 3面(抜粋記事)

市報こだいら:2019年3月20日号 3面(抜粋記事)

更新日: 2019年(平成31年)3月20日  作成部署:企画政策部 秘書広報課

  • ツイートする
  • Facebookでシェアする
  • LINEで送る

市報こだいら3面の記事を抜粋して掲載します。

壁画でつながる自然と人

小平駅前ショッピングセンターの細長い塀には四季折々の小平の自然が描かれています。
これは、棚橋早苗さん(デザイナー、武蔵野美術大学非常勤講師)が、武蔵野美術大学の学生に呼びかけて制作したものです。

自然と生き物のつながりを描く

壁画は、タイトル面と、地域に在来の動植物を描いた四季の面とで構成されています。
小平に昔も今もいるたぬきを中心に、動植物のつながりと季節の移り変わりを表現しています。
「最初に4人それぞれが春夏秋冬を描きました。それぞれの描くたぬきが特徴的だったので、タイトル面には1匹ずつ描くことにしました。また、小平らしいものも描いてくださいとのことだったので、丸ポストを実物の9割の大きさで描きました。ここで、はがきを持って写真を撮ると、だまし絵っぽくなりますよ」
壁画を通して、棚橋さんは、今ある自然や在来の動植物に目を向けてほしいと話します。
「絶滅危惧種だけでなく、身近な野生の動植物も生態系にとって重要なもの。小平にはたぬきも住んでいることや、在来の生き物を知ってもらえたら嬉しいです」

壁画がつなぐ人とのつながり

壁画制作中は、駅前ということもあって、通りがかりの人たちとの出会いやふれあいもありました。
「喜んでもらったり、すごいねという声をよくかけられました。普段こんなにほめられることはなかなかないので、嬉しかったです。
美術館など、出来上がった絵を見る場所はたくさんあると思いますが、絵を描いている途中はなかなか見られないと思うので、街中で絵を描くこと自体を面白がってもらえることが多くありました」
「歩くのが楽しくなるわ」とゆっくり歩きながら絵を見ていくお年寄りの方や、自分よりも大きい絵に喜んでくれる小さな子どもたち。
そこに絵を描いている人がいることで会話が生まれ、時には絵に関する相談を受けることや、身の上話を聞くこともあったそうです。
「色々な物を差し入れてくれる方もたくさんいて、嬉しかったです。顔見知りもたくさんできました」
例えば、親子で壁画を見ながら、自然などについての会話が生まれたらいいな、と棚橋さんは思っています。

壁画の解説と作者の紹介

壁画はそれぞれの季節を1人が担当して、ボランティアで制作しました。

グリーンロードの桜と、はこべやカラスノエンドウなどの野草、めじろなどの鳥が描かれています。
棚橋早苗さん

キツネノカミソリなどの野草、キビタキなど夏に飛んでくる鳥が描かれています。たぬきは子育ての時期です。
鈴木蘭菜さん

秋の七草やどんぐりが描かれています。たぬきも実りをたくさん食べたのか、ややふっくらしています。
漆原さくらさん

在来の生き物が多く生息する玉川上水の鳥や樹木が描かれています。進んでいくと、梅の木を境に、次の春へとつながっていきます。
篠原のぞみさん

作者紹介

棚橋早苗さん:デザイナー、武蔵野美術大学非常勤講師。
デザイン仕事のかたわら、壁画制作のほか、まちづくりのための場としてたき火イベントを主催したり、自然観察やたぬき調査など、自然と人の共生をテーマに活動中。

こだいらのしぜん

ところ

小平駅前ショッピングセンター前(西武線小平駅南口徒歩1分)

関連リンク

2019年3月20日号 4面

2019年3月20日号 目次

市報音声版「声のたより」

市報こだいら電子書籍(デジタルブック)

お問合せ先

〒187-8701 
小平市小川町2-1333 市役所3階

秘書広報課広報担当

電話:042-346-9505

FAX:042-346-9507

このページの情報は役に立ちましたか?
このページは見つけやすかったですか?

よりよいコンテンツ作成のための参考とさせていただきます

検索したい文言を入力してください

ページトップに戻る